CPU | D780C-1(Z80A) 3.579MHz |
VDP | TMS9918A |
PSG | SN76489 |
ROM | スロットにより供給 |
RAM | 2KB(拡張可) |
V-RAM | 16KB |
セガ・エンタープライズさんのパーソナルコンピュータ事業部から発売された低価格パソコンで最低限の設計はしている。
拡張も色々考慮されていて5スロットの拡張ユニットが発売されなかったのが悔やまれる。
TV番組の”パソコン宇宙大作戦 − アイドルを救え”ではスポンサーがセガさんだったのでゲストにSG−1000が贈呈され
番組ゲームのパソコン福笑いはSC−3000を使用される
BASICが少し遅いのと/INTをフックにせずROM内で固定されている不満はある。
しかし本体内RAMを使用禁止に出来る為、メモリが簡単に増設できるようになっているのは良い。
またカスタムチップがD−RAMのリフレッシュ、I/Oポートのデコードを行っている為、内部はシンプルに出来ている
SC−1000からSC−5000までの予定はあったらしく実際に発売されたのはこのSC−3000だけである
ディスクシステムSF−7000と同時期にCATVを利用したネットワークシステム
SEGA DOSの予定もあったが実験だけで終わった模様
CPU
CPUはNECのPD780−1を使用 クロックは約3.579MHz
割り込みはモード1でNMIはRESETキー(ポーズキー)、INTはVDPからのVSYNCに割り当てられています
/OSRAMは本体内のSRAMの/CSに繋がっていて1にする事によって使用禁止に出来ます
VDP
VDPはTI製TMS9918Aを使用、CPUCLOCKをシステムクロック(約3.579MHz)として使用します
PSG
SN76489ANを使用、クロックは3.759MHzで、MSBはD0、LSBはD7に繋がっています
/WEとREADY信号が繫がっています
/WAITはR5(4.7k)のプルアップになってCPUの/WAITに繫がっています
ROM
ROMは本体には内蔵されておらず、カートリッジ又はカード(要カードキャッチャー)で供給する形となります
メガROMはカートリッジ内のマッパーで制御されます(ロレッタの肖像)
RAM
RAMは本体に2KB(0C000H−0C7FFH)
カートリッジ(B3端子を常に1)から本体内RAMを使用禁止にすることが出来ます
これにより新たに追加できるように設計されています
カートリッジ端子からはD−RAMのコントロール信号が出ているのでD−RAM、S−RAMのメモリ増設が可能
カートリッジ端子
B7の/I/OR、B8の/I/ORはポート0C0H−0FFH
I/Oポート
000H−03FH:未使用
040H−07FH:PSG SN76489 、ポート07FH を使用
080H−0BFH:VDP TMS9918A、ポート0BEH−0BFHを使用
0C0H−0DFH:キーボード+JOY端子 、ポート0DCH−0DFHを使用
0E0H−0FFH:拡張用 SF−7000
ポート07FH
PSG SN76489のポートです。
ポート0BEH−0BFH
VDP TMS9918Aのポートです。
キーボード、JOYパッド端子、カセット端子、シリアルプリンタ端子
ポート0DCH:PA キーデータ
d7:KEY PA7 (入力)
d6:KEY PA6 (入力)
d5:KEY PA5 (入力)
d4:KEY PA4 (入力)
d3:KEY PA3 (入力)
d2:KEY PA2 (入力)
d1:KEY PA1 (入力)
d0:KEY PA0 (入力)
ポート0DDH:PB キーデータ、CMT、シリアルプリンタ、カートリッジ端子
d7:CMT LOAD (入力)
d6:SPR BUSY (入力)
d5:SPR /FAULT (入力)
d4:EXT /CONT (入力)
d3:KEY PB3 (入力)
d2:KEY PB2 (入力)
d1:KEY PB1 (入力)
d0:KEY PB0 (入力)
ポート0DEH:PC キーセレクト、CMT、シリアルプリンタ
d7:SPR /FEED (出力)
d6:SPR /RESET (出力)
d5:SPR DATA (出力)
d4:CMT SAVE (出力)
d3:CMT MOTOR (出力)1=On、0=Off(未実装)
d2:KEY SEL P2 (出力)
d1:KEY SEL P1 (出力)
d0:KEY SEL P0 (出力)
ポート0DFH:8255のCW
SF−7000用(SC−3000専用拡張ユニット)ポート
3インチ コンパクト・フロッピー(CF)ドライブ1台装備(ベルトドライブ駆動)
メモリをRAM64KB(D−RAM64KB)、IPL ROM4KB
RS−232C(ボーレートは本体内のジャンパーで設定可能だがハンダ付けで固定されいる)
セントニクス仕様のプリンタ端子を装備
ただし拡張端子は無し
SC−3000の割り込みは全て使用している為FDC割り込みは使用できません
したがってFDCの/INTをポートリングする仕様になっています。
FDCμD765ACのポート
0E0H:ステータスレジスタ
0E1H:データレジスタ
PPI μD8255AC−2のポート
0E4H:PA
d7: −
d6: −
d5: −
d4: −
d3: −
d2:FDD INDEX
d1:PRT BUSY
d0:FDD FDCINT
0E5H:PB
d7:PRT DB7
d6:PRT DB6
d5:PRT DB5
d4:PRT DB4
d3:PRT DB3
d2:PRT DB2
d1:PRT DB1
d0:PRT DB0
0E6H:PC
d7:PRT /STROBE
d6:SYS /ROM SEL 1=RAMを選択 、0=IPL ROMを選択
d5:FDD ???不明 1=ドライブの起動、0=ドライブの停止
d4: −
d3:FDD RESET 1=リセットする、0=リセットしない
d2:FDD TC
d1:FDD /MOTOR ON 1=モーターオフ、0=モーターオン
d0:FDD /INUSE
0E7H:8255のCW
RS−232C(μD8251AFC)のポート
0E8H:データレジスタ
0E9H:コントロールレジスタ
キーマトリクス
SC−3000はSG−1000、SEGA MARK IIIと違い
全て8255のポートで入出力を行います
そして、Key No7を選択した場合にJOY端子1と2の8ピン(他機種ではGND)が”0”になり
JOYデータはキーボードと同じくPA7−0、PB3−0の読み込みが出来るようになります
+5VとGNDが無い為、連射パッドは使用出来ません
方向とボタン1とボタン2は1=オフ、0=オン
他機種(SG−1000等)との違い
パソコンとして設計されているのでD-RAMのリフレッシュ回路がありカートリッジ端子に出力しています。
JOY端子が8255のポートで読んでいてVCCが出てなくGNDもなくLS145のセレクタで
JOY端子をセレクトすると0(COMMON)にしている
他機種+SK−1100ではキーボードを読む時はJOY端子禁止になってキーデータを読み
JOY端子を読む時はキーボードを禁止になって本体内のJOY端子のデータを読みます
キーボード+JOY端子とJOY端子のみの2種類がある為
両方の対応する為にはキーボードが接続されているかチェックを行い
JOY端子のみとキーボード付きの2つルーチンを持つ必要があります
SC−3000ではキーボード+JOY端子のルーチンが使用されます
キーボード一体型なのでキーボード操作すると振動で本体とカセットの接触不良になりやすく暴走しやすい。
暴走を防ぐ為に紙を折って本体とカートリッジの隙間に詰める等の工夫をしないと安心して使う事が出来ません。
JOY端子
SC−3000の場合
PPI制御 方向、トリガーボタンは入出力が可能
SG−1000、MARK IIIの場合
LS257制御 方向、トリガーボタンは入力のみ
マスターシステムの場合
カスタムチップ制御 方向は入力のみ、トリガーボタンは入出力が可能
本体の空きパターン
後期ロットはVDP近くにTTL IC等が載るパターンがあります(171−5048)
海外のPAL仕様のSC−3000で使われるシステムクロック用のパターンでLS04が載ります
TMS9928やTMS9929ではシステム用3.579MHzのクロック信号が出ないため
VDP用とは別にシステムクロック(CPU、PSG用)が必要になります。
そこで新しいロットでは日本(NTSC)仕様とPAL仕様と同じメイン基板にして
少ない変更で対応するようになっています。(PAL仕様はサブ基板でビデオ回路を持っています)
また、VDPをTMS9928に変えてシステムクロック回路を取りつけて
基板中央のシステムクロックのジャンパを取り(サブ基板をとりつけるスペーサの穴をまたいでいるジャンパ)
基板に記されているシステムクロックにジャンパを追加
VDPの色差からマトリックス回路を製作してやればアナログRGB出力が出来るはずです。
またビデオ端子のパターンもRGB端子コネクタに変えられるようになっています。
SF−7000カートリッジ部分の回路図
SF−7000本体と繋ぐ為のバスバッファです。
本体(SF−7000)のRAMはセルフリフレッシュD−RAM MN4264*8を使用しているのでカートリッジのリフレッシュは不要。
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